今回はフランス、アメリカ、韓国、オーストラリア、ニュージーランド等のベトナム戦争参加国を追い払ったベトナムの軍隊について記事にしていきたいと思います。
ベトナム人民軍はベトナム社会主義共和国にちなんで共産主義のための軍隊です。ベトナム語を別で表すと「ベトナム人民の、ベトナム人民の為の軍隊」だそうです。
ベトナム人民軍には地上軍(陸軍)、海軍、空軍、沿岸警備隊、国境警備隊の5つの組織で編成されており、地上軍、軍区、特殊部隊は国防省に属しており、中央軍事委員会、国防大臣、ベトナム人民軍参謀本部の指揮下にあります。
そんなベトナム人民軍が掲げるスローガンは「勝利への決意」です。
本記事ではベトナム人民軍の陸軍となる地上軍について触れて行きます。
ベトナム人民地上軍
俗に言う陸軍で現役の兵士からなる即戦力部隊、兵站(主に後方支援)、技術訓練や教育機関での支援部隊で構成されています。よく動画で見られる砲兵も地上軍です。1990年初頭には1〜4までの戦略軍団が存在していると述べられていました。しかし、最近では12ほどの軍団が存在しているそうです。
常備軍(現役の兵士)と予備軍で構成されていることもあり、常備軍は主力、地上軍として編成されており、予備軍は平時には人員を抑えていますが、有事に備えて定期的な身体訓練、武器訓練、備蓄品の整備などを行っており戦闘準備が整えられています。
組織
ベトナム人民軍の最高指揮、管理を主導。
ベトナム人民軍のあらゆるレベルを統括。全軍を指揮して軍の戦闘準備の確保してから平時と有事における全ての軍事を管理。
総政治局
共産党事務局及び中央軍事委員会の直接指導のもとで運営。人民軍内の政治活動である共産党事務を担当。
兵站総局
人民軍各部隊への後方支援を担当。
技術総局
各部隊に配備された戦争技術的手段の確保を担当。
国防情報総省
政府及び軍の諜報機関。詳しい情報が出ておらず謎のベールに包まれている。
特殊部隊(ダッコン)
ベトナム人民軍では正式に特殊部隊兵器または特殊作戦兵器、特工隊と呼ばれるみたいです。(兵器と言われると人ではなく戦車やミサイル、武器などの物を示す言い方に聞こえるけど、鉄人、人間兵器と言いたいのでしょう。)
管轄は参謀本部です。
↑特殊作戦兵器のシンボル。
「ユニークでエリート、英雄的で素晴らしい、独創的で大胆、致命的な攻撃が大きな勝利をもたらす。」がモットー
主な任務は秘密作戦、対テロ、人質救出、直接行動、偵察、非正規戦、情報収集、空挺、ヘリボーン、高度目標、麻薬対策作戦、国内防護などです。
ベトナム戦争時には少人数で米軍爆撃機B52波の戦闘力を持つことから「ベトナムのB52」と恐れられていました。ベトナム語で特工をダッコンと呼ばれており、特殊部隊所有のフロッグダックハンターを模倣した迷彩の呼び方もダッコンと呼ばれています。
ダッコンスキャンダル
ベトナム戦争時の特殊部隊(ダッコン)の有効性はマルクス主義のグループを指導することで示されており、70年代〜80年代において同じ共産国であるキューバへ軍事顧問を派遣して、80年代になニカラグアにも送っていたそうです。
カンボジア、ソ連、ラオス、キューバ、ニカラグアの軍人を訓練したことに加えて、資料(出版物)に工兵戦術、爆弾・爆薬製造、武器の訓練な含まれていた事が外国革命軍によって明らかにされていました。FMLN(ファラブンド・マルティ民族解放前線)、独裁政権と戦うチリ革命的左翼運動、マルクス主義のコロンビア左翼ゲリラであるFARC(コロンビア革命軍)と関わりがあり、麻薬密売にも関与していた疑惑を持たれていました。
↑都市伝説であると信じたいですが…
使用武器
ベトナム人民軍では通常、兵士達に自動小銃はAK47、拳銃はトカレフ、マカロフなどソ連製の銃器が使用されておりましたが最近は近代化に伴ってガリルACEをベースにしたSTV-380が導入されつつあるようです。
↑STV-380
口径は7.62ミリでロシアとイスラエルと関係を結んでいる影響でデザインも両国の銃を混同していると思われます。
イスラエルからサプライを受けてから特殊部隊で運用されるようになりました。
マイクロ、ミニUZIを使用している特殊部隊の姿も確認されました。
↑UZIを使用する特殊部隊。
M18
↑M18自動小銃を装備した兵士。服装からして特工隊と思われます。
ベトナム戦争で米軍か、鹵獲したXM177を改良して特殊部隊で使用されているそうです。
まとめ
いかがだったでしょうか?ベトナム人民軍について触れさせていただきましたが、やはり地上軍の装備でベトナム戦争から使われていた銃器が未だに使用されていたり、冷戦終結後、かつては敵同士だったりお互い不干渉だった国とも連携を持つようになって装備も西側に近い状態になっていた事に正直驚きました。海外の動画でも見かけることはあっても共産圏の装備が多いイメージがこびりついてるのか見慣れるには多少なりとも時間かかりそうです。
最後まで読んで頂きありがとうございます。