オセアニアより上にある南太平洋に位置するフィジー共和国には規模は大きく無いものの軍隊が存在しております。兵役制度は無く志願制軍人で構成されており、空軍が存在しないそうです。陸軍と海軍、PKO要員、予備役で成り立っています。
そして南太平洋の国で3番目に大きいと言われているそうです。
陸軍
特にフィジー歩兵連隊と呼ばれる陸軍の歩兵部隊は主に国土防衛を任務とする主力部隊であり、1920年のフィジー国軍からはじまり、フィジー独立後の1978年まで遡るほどの歴史があり、伝統ある部隊でした。
フィジー歩兵連隊最初の二つの大隊は平和維持活動にも参加しており、第1大隊がレバノン、イラク、シリア、東ティモールに派遣され、第2大隊はシナイに駐屯しているそうです。国際平和維持活動はフィジー共和国にとって重要な収入源になっており、戦うための軍隊というより平和の為の軍隊のようですね。
フィジー共和国軍個人装備
身につけている戦闘服はOD(オリーブドラブ)でオーストラリアやニュージーランドにも近いのかベースはオーストラリア軍の旧型OD戦闘服に近いですね。
上記写真1枚目はイギリス軍やオーストラリア軍などで使われている戦闘装着セットを身につけており、2枚の写真ではSAS(イギリス軍特殊空挺部隊)やSASR(オーストラリア軍特殊空挺部隊)で使われているアサルトベストに近いサバイバルベストを身につけておられます。
基本的には迷彩柄を使用しているのかというと聞かれてみると海外のサイトや資料で調べてみても今のところ、迷彩服を着ている姿は確認できませんでした😅
個人の私物装備ではDPM迷彩のブッシュハットを被っている姿は見つけられたのですが…
他にはアメリカ軍が使用していたALICE装備を身につけている姿もチラホラ見つけることができます。
そして次に見つけることが出来たのは防弾チョッキを着たフィジー兵の姿でした。おそらく治安維持や治安出動した際の装備だと思われます。実際に1980年代に軍人によるクーデターが起きた過去があるみたいなのでその際に反対派が暴動を起こした際、警察では対応できない事態に対処する為なのだと思います。もちろん、自国が攻め込まれそうになったり海外活動で安全の為に身につけます。
装備火器
- 拳銃
M45A1
アメリカ海兵隊で使用されていた45口径の自動拳銃で援助によりフィジー共和国軍でも使われるようになりました。
K2
韓国国産自動小銃で5.56ミリ弾を使用。韓国から輸入されたK2をフィジー兵が重要施設や観光地警備で装備していた姿が確認されています。
M4
アメリカ陸海空海兵隊、警察で使用されていた自動小銃で有名な代物です。フィジー共和国軍では規格発行されたM4が使われています。実際に平和維持活動でも装備されていました。
AK101
一見するとAK74MNに近いデザインで分かりにくいですがAK101です。しかし、口径は5.45ミリではなく5.56ミリです。東側がNATOへ加盟していくことによって西側が使っているM16などの弾薬と互換性を良くする為に5.56ミリへと変更にしたのです。
CAR15
写真はネイビーシールズが使用している姿ですがCAR15はM16の派生型でM4と同様、ストックを伸縮できるモデルを使用しているそうです。
その他、M16A2も配備されていますがそれらはアメリカの支援によって供与された火器になります。
- 機関銃
RPK-201(亜種)
旧ソ連のAKの銃口を伸ばして脚を取り付けているのが特徴でRPDと同じく突撃分隊支援火器として使用されており、同等の亜種が使用されています。
K3
韓国軍で使用されているミニミの派生型で分隊支援火器でストックが韓国軍で使われているK2自動小銃に似ているのが特徴です。K2と同じく韓国から輸入されたK3が各国との合同訓練でも装備されていました。
M60
アメリカの支援があるだけにベトナム戦争から現代の戦争まで使われていた7.62ミリ弾を使用する機関銃でハリウッド映画でも多く目にすることで有名です。ヘリコプターや車両にも装備されています。
- 狙撃銃
ピンダッドSPR-2
インドネシア国産のボルトアクション式スナイパーライフルで一般的に7.62×51弾が使用されていますがその他では50BMG弾や338ラプアマグナム弾が使用されています。写真はインドネシア海兵隊が使用している姿ですがフィジー共和国軍でも使用されています。
まとめ
フィジー共和国は小さな国とはいえ、フィジー原産物はアメリカにも人気で道理でアメリカも支援したくなる重要な貿易相手であることから個人装備や銃火器もアメリカ製が割合を占めていたように感じました。アジア圏からだと韓国からも支援を受けていることにびっくりしました。
我輩にとってフィジー共和国といえばフィジーイグアナと呼ばわる綺麗なイグアナがいるイメージなのですがそんなイグアナが平穏に暮らせるのもきっとフィジー共和国軍のおかげでもありますね😏
では、最後まで読んで頂きありがとうございました😊