今回は中国の軍隊である人民解放軍、通称「PLA」について紹介していきたいと思います。
中国人民解放軍は共産党(CCP)が運営している武装部門となる軍隊です。
中国人民解放軍は陸軍(地上軍)、海軍、空軍、ロケット軍、戦略支援軍の5つの軍部門で構成されており、中央軍事委員会(CMC)の指揮下になります。中央軍事委員会の委員長が最高司令官となります。
1920年代から30年代の国境内戦、1937年に勃発した日中戦争で国民党軍と手を組んで戦い、大日本帝国が連合国から無条件降伏をして以降、さらに悪化した国共内戦で勝利を納め、中国大陸で本格的に中華人民共和国が建国されたわけですが現在に至るまで予想以上の近代化が進みました。
近代化されていく装備
今回は中越戦争前の朝鮮戦争辺りの人民解放軍についての説明は省きますが、中越戦争から中国人民解放軍の個人装備などはかなり変わったと思えるところが大なり小なりあると思います。
画像で見つけた中越戦争時の画像になります。
中越戦争勃発当初の人民解放軍を調べて見たところ今のところ、カーキ色の人民服に近い軍服にベトナム戦争で北ベトナム軍とベトコンが使用していた物と同じ56式用チェストリグを使用して、銃器はAK47の中国製コピーである56式自動歩槍が使用されていました。
なかなかカラー写真が見つからなかったので申し訳ございません…
それから中越戦争真っ只中で軍は迷彩の重要性を認識し始めたのか当初はアメリカ軍とベトコン兵が使用していたフロッグダックハンターに近い迷彩を使いはじめ、後に中国独自と思われる迷彩柄が見られるようになりました。
柄については頑張って調べて見つけたものの使用している写真が見つからなかったのでフィギア宣伝販売の写真を引用させていただきました。
その頃の迷彩の印象としてはDPMに近い柄を湿地帯の泥沼風にしたように見えます。
そして90年代に入って少しずつ標準に近づけたのではないのかなと思えるところがあります。
80年代には他にもあったとは思うのですが、よくテレビや雑誌で見かけた90年代物というと代表的には上記3枚の印象が強かった記憶があります。
地域や場所の特性に応じた迷彩も開発されて各部隊に支給されたのですが、特に海軍陸戦隊が使用している青を貴重とした迷彩がインパクト強かった
そして個人装備もベトナム戦争のベトナム兵や中越戦争の兵士が使用していた56式弾帯と呼ばれるチェストリグから上記2枚目の90年代に入った頃ぐらいから中国版TLBVとも言える91式単兵携行具と呼ばれるベストが使用されるようになりました。今現在でも一部兵士が使用されているのが確認されています。
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それから2000年代後半からつい最近まで上記の07式と呼ばれるデジタル迷彩が採用され、最新迷彩の21式が採用されるまでずっと使われてきました。
↑海軍、海軍陸戦隊の海洋迷彩を施された06式携行具
上記写真の装具ですが、サイトから引用したものになりますけど、こちらが07式迷彩が採用された当初からアメリカ軍のFLCベストに対抗するかのようにして生産された06式携行具になりますが、91式単兵携行具に代わりずっと使われて20年代に入り新たな個人装備が普及していく中でこれから06式携行具の存在はどうなっていくのか気になるところではありますね。
謎の迷彩
そしてさらに今回ビックリしたのが中国空軍か空挺部隊と思われる兵士(実際はどの部隊かは不明)が変わった迷彩服を着ていることでした。
遠目で見ればアロハみたいですが近場で見ると映画「トイストーリー」シリーズに出てくるアンディのお部屋みたいな柄です。
落下傘降下したりするならおそらく迷彩効果は発揮できるのかは定かではありませんが、街中で歩いてるのを見かけたら逆に二度見してしまいそうですね。(笑)
最新の迷彩服
個人的には07式の方が好きだったのですが、23年に入ってより多く目にするようになったのですが、中国人民解放軍では迷彩服の更新を進めているみたいで、上記写真通りの21式星空林地迷彩と呼ばれる迷彩服が多く見られるようになりました。
特に変わったと感じるところは上衣の胸ポケットが縦ファスナーで開閉するタイプになっており、フランス軍がかつて使用していたF2戦闘服に近いデザインになってあります。
まとめ
それでは最後にまとめに入っていきたいと思います。今回、中国人民解放軍について色々調べて見たところ、主に個人装備の話ばかりで偏ってしまいましたが、記事にしていくうちに感じたことは昔の弱そうなイメージから徐々に進化して近代化して強くなっていっているように感じました。近隣国で身近な国であり、大国であるだけあって装備や兵器の規模も上がっているような気がしてさらなる興味を示させてくれますね。
最後まで読んで下さりありがとうございました。