今回はミリタリーやサバイバルゲームが好きな人でもあまり知られていないと思われるコロンビアの国防、治安と秩序の安全を担うコロンビアの軍事について。
コロンビア軍は、陸軍、海軍、空軍、そして警察としても機能する国家警備隊から成り立っており、国内の国境防衛、安全保障、反ゲリラ、テロ対策などの任務を背負っています。そして何とコロンビアでは兵役制度があるみたいで18歳〜24歳の男性に1年ほどの義務が課せられており、陸軍(18ヶ月)、海軍(24ヶ月)、空軍(18ヶ月)、国家警察(12ヶ月)の内どれかに服務しなくてはならないそうです。
(街の治安を守るコロンビア兵)
コロンビア軍は私達が生まれる数十年ほど前から内戦と麻薬戦争に悩まされており波乱な情勢に立ち向かってきました。(現在は左派ゲリラ組織と和平を締結しましたが)
今回はそんなコロンビア軍の装備と迷彩服について触れていきたいと思います。
海外ドラマやハリウッド映画などに出てくるコロンビア軍兵士達はOD(オリーブドラブ)と呼ばれる着用している姿が散見されていましたが実際に麻薬王のパブロ・エスコバルを暗殺する際に米軍特殊部隊と共に出動した特殊部隊もODの野戦服を着ていました。
↑パブロ・エスコバルを倒したコロンビア・アメリカの合同特殊部隊
上記の画像のようにM16A2とM16A1と思われる自動小銃を持って着用する戦闘服はやはりODですね。サスペンダーとピストルベルトはアメリカ軍が70年代〜2000年代後半まで採用していたLC2ピストルベルト、サスペンダーを身につけており、それらはおそらくアメリカが供給したり、国内でコピー生産した物と思われます。
次は迷彩服について触れていきます。
今回はデジタル迷彩が採用される前、どんな迷彩柄を着ていたのか資料とデータを探ることができず見つからなかったので今現在使用されている迷彩服であるデジタル迷彩の紹介になってしまいますがご了承ください。
アメリカ軍が2005年に初めてデジタル迷彩ACUやマーパッドを開発して採用してから世界各国でも2010年以降、ほとんどの国が採用するようになりました。コロンビア軍もデジタル迷彩を採用している国の一つですが、コロンビア本土はほとんどジャングルが多い地形であるためかウッドランドをデジタル迷彩に加工したようなデザインになっております。
上記1枚目には、かつてアメリカ軍が使っていたLC2ピストルベルトにY型サスペンダーを取り付けていて迷彩服の原型も従来よりBDUを継承しておりますね。2枚目はACUタイプに近いデザインとなっており、上腕部分にはマジックテープが付いており、国旗や部隊章を取り付けることが可能になっています。個人的には従来のBDUを継承したデザインの方が好きですね(笑)
ACUタイプだと胸ポケットのデザインが…
↑背後から撮影されたコロンビア兵の個人装備に注目していると分かる通り、デジタル迷彩とLC2.ALICE装備を身につけた組み合わせがかなりイケております。そしてヘルメットカバーも偽装用の網が取り付られており、自衛隊が使用している鉄帽覆いより使い勝手が良く密林地帯に潜伏する際の偽装がしやすそうですね。
個人装備として使われているALICE装備、金具が錆びやすいなどデメリットも多少ありますが実は優秀な装備です。全域で使えるのもあるのですが特に熱帯性の環境において身軽に装備した状態で使用することができるため、現代においても各国の軍隊でも使用例をチラホラ見かけることがあります。
次はコロンビア軍が使用、採用している銃火器について触れて行こうと思います。
拳銃(ハンドガン)
ベレッタM92
ベレッタM92はイタリアで開発された自動拳銃でアメリカでは警察と軍隊でも採用されており、やがて世界各国でも採用されている有名な自動拳銃です。口径9ミリ×19の9ミリパラベラム弾を使用します。かつて麻薬戦争でアメリカ軍と共闘した影響も、もしかしたらあるのかもしれません。
IMIガリル
ガリルはイスラエルが生産した5.56ミリ自動小銃でコロンビア軍での使用も確認されました。派生型では7.62ミリ仕様もあるようです。
IMI タボールAR21(TA-21)
これもイスラエル製で弾倉を装填場所が後ろにあるのが特徴であるブルパップ方式の自動小銃で輸入された物を使用されているようです。おそらく特殊部隊で運用されているかもですね。
コロンビア軍について嗅ぎ回っていたところ他にも沢山の種類の銃火器を見つかることができましたがこれ以上紹介するとキリがなさそうなので画像と説明を省きますが、M16、M4カービン、UZIサブマシンガン、ランボーが使っていたM60機関銃、ミニミ軽機関銃など様々な物が出てきました。
意外だと感じたのはイスラエル製の銃器を使っているところでした。アメリカ製とイスラエル製の2つが競い合っているように感じますね。
最後まで文章力のない記事を読んで下さりありがとうございます。他にもこんなのがあるよ!とかこの知識間違ってる!と言うところがあれば是非ともコメントで教えてくれると大変ありがたいと思います。